名物薬剤師さんに聞いた薬のあれこれ①授乳中NGの薬は何がだめなのか


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名物薬剤師さんに聞いた薬のあれこれシリーズ スタート

(薬学の知識のない普通の主婦が薬剤師さんから聞いた話、なので薬の服用はあくまで自己責任でお願いしますよ!油断も禁物です!)

今回は授乳中NGの薬についてのお話。(妊娠中についてはまったく別の話なのでこの限りではありません。)

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授乳中の薬についての注意事項は3通り

注意事項の欄をよく見てみると書き方に違いがあります。それは大まかに分けて以下の3パターンに分類されます。

1.記載なし→服用OK。薬付属の添付文書に従って使用すれば万が一何かあってもメーカーが責任を取ってくれる。


2.『服用前に相談してください』と記載→なるべく服用しないこと。影響は少ない(もしくは確認されていない)がメーカーとしては万が一何かあった時に保証しませんよ、ということ


3.『授乳中の方は服用しないか、服用中は授乳を避けること』の記載→服用不可。母乳に何かしらの影響あり。


母乳への影響などによって書き方がこんなふうに区別されていたんですね。これは知らなかった。

赤ちゃんにどう影響するのか

過去に報告されているのは以下の3パターンだそうです。

1.睡眠薬成分の入った母乳を飲んだ赤ちゃんが長時間寝てしまった

2.赤ちゃんが下痢をした

3.赤ちゃんの脈が速くなった

いずれも軽度で、命にかかわることはなかったそうです。もちろん抗がん剤とか免疫抑制剤、放射性医薬品はまた別の話で絶対NGだそうです。

ちなみに漢方なら授乳中でも全部OKかというとそうでもなく、声枯れに効くと評判の『響声破笛丸(きょうせいはてきがん)』に含まれる「ダイオウ」という成分が赤ちゃんの便をゆるくする可能性があったりと注意が必要な場面も。→実は今回はこの件で相談したんです…私。

気になった場合はどの成分がどんな影響を及ぼすリスクがあるのかを相談してみるといいかもしれませんね。

どのぐらいの量が影響を及ぼすのか

薬が赤ちゃんに影響を及ぼすのはお母さんの服用量の大体20%が体の中に入ったときだそうです。お母さんの飲んだ薬が母乳中に移行する量は2~5%ほどなので通常はあまり問題にならないのだそう。ちなみにこの基準も例えばパブロンSに含まれるある成分が5%母乳に出た場合の量よりパブロンS小児液の服用量(3か月の乳児)のほうが多かったりするので、曖昧なんだとか。

ちなみに新生児(特に生後28日目まで)は薬の排泄が未発達なので、むやみに薬を服用すると脳障害の心配があったりするそう。この辺は要注意ですね。

 

ただ単に「授乳中はNG」な薬も「どうしてだめなのか」の理屈が少しわかると病院や薬局で相談するときにも相談しやすいですよね。これからの風邪の季節、ママたちも薬の知識はある程度持っておいたほうが良いのかもしれません。